インディゴラブストーリー

歌を聞いた

人に何かを勧めるときは、自分がそのもののどこが好きでどう好きなのか、どうしてそれを知ってほしいのか、そういうことを言おうと思う。私がこの先誰かに歌を勧めるときは

なくしてしまったものを歌っているんだろうか このまっすぐで、ちぎれそうで、優しい声で

叫んでいるようにも聞こえる 丁寧で 繊細で いつか見た記憶を想っているのだろうか なんて勝手に思う

あの人はどうしてこの曲が好きなのだろうか

私にはまだ、この歌の歌詞も意味もわからない

この曲の意味をいつか自分で 知りたい

いつかこの曲を川谷さんが歌うマイク越しの生の声で聞けるだろうか そのときならきっと何もかも伝わってくるだろう 言葉からではなく川谷さん自身がつくるその世界観で

この曲の意味をぜんぶわかるような気もする 歌ってそんなものなのではないかとも思うから

日記を書くように心にあるものを言葉にして

きっとそんなもの言葉にすること自体 不可能なんじゃないのか 

前のように美しくて綺麗だとは思えなかった

ただそこにある誰かが思いを込めてつくったものだと そう思う

美しいとも、綺麗だとも、思う

 

愛されたってまだ

愛されたってまだ

気付かないで眠った

生けるか

生けるか

 

愛し合う術を見て

小さな命を知る

それだけのことを

幸せに続けられたら

愛し合うだけでもう

他はいらないからさ

それくらいは幸せであってほしい