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小さい頃仲が良かった幼馴染の1つ下の男の子のLINEのホーム画は、五月に一緒に行った10年ぶりの公園の写真で、 あの子の景色の中に、私はいるのだろうか。想われていたりするのかなと、思うこともある。どこにだって行けてしまうようになってしまった私を、どんな私で想っているんだろうか。ずっと一緒にいたのにちっとも分からなくて、なにも知らない。

妹は中学2年生で、ふたりめの彼氏がいると聞いた。純情で、自分の体型を気にして、無邪気におしゃれもして、心から可愛らしく愛おしく思ったことを覚えている。内緒に撮った彼女の写真は私のiPhoneのなかで生き続けているし、あの日のままで、消えたあの日を、そこにあったのだと証明している。

援助交際をしたい中学3年生の女の子の、憧れと未熟さと無知な目は、凛としているのだろうか。強くないと、簡単なものでもないと思ってみたりした。

きのう窓を開けてたばこを吸っていたら、キャラクターの絵がついたキラキラの気に入っていたライターを隣の家の庭に落としてしまった。髪を切った。はさみを入れて梳いてぼろぼろと落ちていく髪と一緒に、私の煩悩も落ちていけばいいのにと思った。浴槽でシャワーを受けて、呆然としていたみたいで、ここで泣けたらいいのに、とは思わなかった。ただ上から水が落ちて、素肌で感じるそれは優しくはなくて、私の髪も目も口も伝って私を濡らして落ちていった。栓をした浴槽にたまっていく、わたしも水になっちゃえばいいのに、なんて思って、ぼんやり思うのはたしか誰か他の人のことだった。

習い事を休んで、冷静になれなくて、どうしようもなく不安になって、たばこを吸った。あの人は周りの環境がまだまだ子供なだけで、十分私は魅力的だと、いい女にしてあげると言って、キスの回数は増えていた。本当の私も、本当の思いも知らない。あの人が触れたところではない、私の中に残ったその人の残像を、誰かにかき消してはもらえないだろうか、なんてたしか思った。

仲良くしてくれた人を好きだと思うと、ずっと好きでいて欲しいと、きっと強く思うのだろう。過度に思うそれがなぜあるのかはもう分かる。

冬が来てしまう。死んでいく日々と感情は、生きた証ですぐに消えていく。残さないと忘れてしまうのに。笑っても、それが大切なものでも、すぐに忘れてしまうほどわたしは不安定で未熟なのに。

明後日はきっと熱海にいる。人が人と会うということが、まだどういうことなのか分からない。吐き出す言葉にも、若さ未熟さしか見出せない私を、一体誰が正しい方向に導いてくれるのだろうと、ぼんやり思ってそれきりになればいいのに。 私を想う人の私は、私を想う人の私でしかなくて、それはきっと私の思う私ではないだろう。愛してもらうことも、愛すこともよく分からなくなってきて、風はまだ優しく私を撫でるし、この風がずっと優しくあればいいのにと思う。風が強く乱暴になって髪を乱す頃にはもう冬で、そんな冬のことが私は好きになるのだろうか。

人を想う秋になってしまった