六月

私はきっと泣く

昨日はいろんなことを話せた夜だった

夏になったらまた遊びに行くね、遊ぼうねと言わないでおいた いつものように

気は合わないけれど触れていたいのだ

私は、隣に座っていられる 肩にもたれることを許してくれている今のうちだけなのかもしれないと怯えている

私が私を隠すからあの人は私を知らない だから私を見れない そういうわけじゃない

くらげは溶けて死ぬ 一緒にくらげを見に行きたい

私はきっと別れる時に泣く

あの人は見放さないでよと私に心の中で言うだろうな

あげられるものはどうせ一緒にいられなくなるなら全部意味はなくなる 形に残していたいと私が願ってもダメと言いそう 本質を見抜くことは出来ない 

本当はどう思っているのだろうなと

 

もらった煙も炎も、確実に私の体に残っていっている 私の体を悪くするという形で

赤黒い首のキスマークは消えて行く

怖い歌

好きだと思われていたなんて思ってもなかった

 

嬉しくてくるくる回って歩いて帰った

眠らなければ日付は変わらない 一緒にいたら短い夜はずっと続いているみたいに思う

私はセックスが出来ないから悲しくなるから嫌い

 

私が言った一緒に寝たいの意味は

 

眠らずに 触れていながら、疎通できない言葉の交わし合いを瞳でして、終わらない夜のまどろみの中 私は大切にされたいだけだ

確かに2人が望む、優しさの交わし合いをしたい

いつもみたいに 私は眠らないで起きていてと言うことになりそうだから だから私は隠し事をする 期待していることは大抵起きていないから

触れてほしい 触れていたい 刹那ではない 確かにあるのに、忘れることで無くそうとまでしようとする人

忘れることなく眠ってしまいそうになる

 

必要がないことはしない 嘘もつかない

だから忘れる必要もない 断片的な記憶として残る